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謝罪文
イタリアの事務員は、おそらく、
Gentilissimo Sig.…,
I'm really sorry for~…,I extend my most sincere and heartfelt apologies.
Non ho parole per scusarmi.
Grazie mille sempre.
Cordiali saluti,
Medvjed.
をまたかというほど見ている。
ロシアの事務員はもっとたくさん見ている。
ただし、滞在許可証と学生証とパスポートを全部無くして警察でひっかかった時と同じくらい深刻な時が一度あった。(滞在許可書がないと不法侵入者として逮捕される)
それは、寮の部屋に無断でアップライトを購入して入れたことだ。それがダメなことだと知らなかったので、ただでさえデカい寮長のリュドミラが爆発しそうなくらいキレて、寮から追放すると言われた。
私は3時間くらいかけて嘆願書を書いた。
当時の電子辞書の中で一番deeplyな謝罪の単語をみつけて、使って、長文で深いお詫びを書いた。
提出したら、リュドミラは盛大に吹いた。
盛大に吹いたあと、他の事務員にも回してみんな吹いていた。あんまりにもゲラゲラ笑うものだから、なぜ笑うんだい。と思いながら私は泣いていた。
とにかく許された。
泣きながら、よかったーってなったけど、私が書いた文章は、神への赦しを乞う、かなり宗教的な、贖罪的な意味合いの強い謝罪文だったようだ。
親愛なるリュドミラは、私の謝罪文の中では神になっていた。
そうやって許されることもあるんだと学んだ。
2024/06/16(日)
14:08
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